西小山駅前の再開発、停滞。

情報公開

クラフトヴィレッジ西小山の完成は…

(2020.7.10追記)
その後、新たな動きが出ましたので、こちらで報告しています。

とんでもない事態が発生しました。

以前のブログでお伝えした、西小山駅前にあった駐車場跡地のにぎわい施設、「クラフトヴィレッジ西小山」。コンテナが積み上がり、何ができるのかと地元でも話題に上がることが非常に多くなっていました。

付近の道路でコンテナを運搬するトラック。なお、ページ上部アイキャッチは6/27時点。

建築確認をスルー

しかし、なんとこの建物が、建築基準法でも基本中の基本である建築確認を受けないまま着工され、今に至っていたことが判明したのです。それどころか、確認済証が偽造されていたことまで発覚しました。

このことが7/10の都市環境委員会に報告され、議会は騒然となりました。私も地元の人間として、大きなショックを隠せません。
・委員会報告資料

少し内情を聞いたところ、URが選定した事業者である株式会社ピーエイ が、コンテナ建築の部分を委託したところ、その受託業者が確認済証を偽装し、工事が進んでいってしまったようです。

この業者は再三スケジュールを遅らせていたとのことで、当初は「3月にプレオープン、6月にグランドオープン」とされた時期が後ろ倒しになっていたのも、その影響なのかもしれません。今回の事態は、その極みといった所でしょうか。

ただ、誰が行ったとしても、今回のケースは完全な法令違反であり、建築基準法に基づく措置として、現状の建築物を解体して更地にしなければなりません。「えー、今から?」と思いたくもなりますが、ルールはルールです。

今後はどうなる?

西小山駅周辺のまちづくりは、これまで目黒区も力を入れて支援してきただけに、今回の違反は悪質と言えます。一方、先日の委員会では、土地所有者であるUR都市機構は、引き続き株式会社ピーエイに指導・監督を行って進めていくことが報告されています。

この土地が、駐車場だったとは言え、長らく活用されてこなかった経緯と、新たな賑わい施設に期待する地域の声があることに鑑みれば、大失態があっても引き続き事業を継続させるのが現実的と言えるかもしれません。(そもそも、事業者選定は民間の話ですが)

今後、更地になってから当初に近い設計で正当な手続きを経て進めるのか、それとも計画そのものを変更するのかは定かではありませんが、完成まで相当な時間を要するのは間違いありません。

西小山の新しい顔として期待しているだけに、巻き返しを図って欲しいものです。