大和市の「シリウス」

研修・視察

今日は神奈川研修。以前から訪れたいと思っていた大和市の文化創造拠点「シリウス」と視察と、認知症の方に公費で損害賠償保険をかける事業などを学んできました。

シリウスは、ちょうど1年前の2016年11月に誕生した大和市の施設で、図書館やホール、生涯学習センター、市民交流スペースなどが入っています。建築、取得に147億円!国庫を引いても100億円以上、年間の指定管理料は約8億円と、今どきこんな大きなハコモノを造って大丈夫かと心配にもなってしまいますが、利用者からすると非常に魅力的な施設となっています。1年で来館者数300万人突破というのも、とんでもない数字ですね。ロビー(?)にはスタバも入り、一見、公共施設(ましてや図書館)だとは思えません。

これまた画期的なことに、100円単位ではありますが、有料のラウンジがあります。有線LANや電源があり、食事も可能で、家具も上質だとか。平日の昼過ぎでしたが、ほとんどの席が埋まっている状態でした。

3階には子どもに関する機能が集約されており、児童向け図書が並べてあるほか、有料の遊び場や、無料のちびっこ広場、一時保育所も設置されています。

都心でボールプール等のあるアミューズメント施設を利用したら数千円かかりますが、こちらは数百円。

そしてメインとも言える図書館は、健康都市を掲げる大和市ならではの健康に関する資料や講座の実施、体組成や血管年齢など各種の測定器(無料)と、その結果についての保健師アドバイス、介護ロボットの展示などが行われており、非常に特徴的なスペースとなっていました。

ちなみに私も、こうした街や地域の特性を活かした図書館の工夫を提案していますが、目黒区は特徴を出さないことが特徴でもあり、なかなか受け入れられません・・・

なお、以前に、指定管理となっているJVの一翼を担う某会社の社長から、「高齢男性がリタイアした後の居場所を提供する」というコンセプトも教えていただいたのですが、実際に至る所に一人で読書や勉強に没頭できるスペースが設置してあり、そのターゲットとされている層の方々も多くいらっしゃいました。閲覧席は全部で847席あるそうな。

余談ですが、建物の裏側には神社が。公共部分ではなく、独自の持ち分なので政教分離的な問題はないのですが、傍から見ると繋がっているように見えるため、実は非常に貴重な光景です。

長くなってきたので、認知症は後日に。