区議会BCP

紹介・解説

目黒区議会 業務継続計画

目黒区議会は先月2月6日、23区では初となるBCP(業務継続計画)を策定しました。
http://www.city.meguro.tokyo.jp/kugikai/bcp.html

議会の災害対応については、2年半前に西崎つばさレポート6号でも取り上げていましたが、その後に議会全体で議論が進み、1年ほどの期間をかけて完成の運びとなりました。

大規模災害等が発生した際に、議員が取るべき行動が詳細に示されており、従来の体制から大きく進歩したものと言えます。

ざっくり説明すると、
・まずは議員の安否確認
・初期は地域での救助活動などに参加してOK
・ただし、災害等対策会議のメンバーは会議に出席する
・地域の情報や要望は、個別に行政に伝えるのではなく、災害対策会議を通じてやり取りする
・復旧状況に応じて、予算の審査など議会機能も復旧させる
といった内容になっています。

災害等対策会議訓練

そして本日、BCP策定後の第1回目となる災害等対策会議の運営訓練が行われることになりました。行政側も災害対策本部の訓練を予定しており、それに合わせての実施です。

大きな地震が発生したとの想定があった後、議会事務局から全議員に安否確認のメールが出され、まずはそちらに返信。私は本棚が倒れて軽傷ということにしました(笑)

その後、災害等対策会議のメンバーは会議に出席し、議員の安否状況や、行政の災害対策本部の状況について報告を受けました。また、議員が情報を持っている場合はこちらで共有し、対策本部へ伝える事項を選定することになります。

対策会議の様子

今後の課題

行政の対策本部の会議は、必要に応じて随時開催されるとのことで、区議会の対策会議もいつ開催されるか分かりません。よって、メンバーは議会に常駐することが求められます。

このことから、消防団に所属している議員が私も含めて数名いますが、ごく初期の対応を除けば、団員としての諸活動には関われないことになります。この点は重要です。

また、対策本部(場合によっては離れた防災センターに設置されます)の情報をどうやって迅速に受けていくのかも不明確なため、細かな体制まで確認する必要があります。

やはり、訓練とは言え、実際にBCPに基づいて行動してみることで見えてくる課題があり、有意義であったと思います。

おまけ:災害時のホームページ運営訓練

今日は、目黒区の公式ホームページの災害時運用訓練も同時に実施され、防災情報などに特化した簡素なサイトが表示されました。貴重な機会ですので、全てスクショして貼り合わせましたので、参考までに貼付しておきます。

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