待機児解消へ向けて

意見・主張

民進党は一昨日、待機児童の解消に向けた緊急提言を取りまとめました。
待機児童の解消に向けた緊急提言

政府が打ち出した緊急対策との最大の違いは、保育の質を落とさない事を掲げている点です。厚労省では殆ど触れられていなかった、保育士の待遇改善と、それによる人材確保を重要な柱に据えています。同時に、児童の安全に関わる基準や規制は安易に緩和しないことを明言しています。

また、保育園開設時の近隣トラブルを念頭に、調整役として第三者機関を設置する事を提案していることも注目すべき点でしょう。

どれも自治体だけでは対応が困難であり、まさに国政レベルで取り組むべき事柄が盛り込まれていると言えます。特に保育士の待遇改善については、給与を5万円引き上げる法案が既に野党共同で提出されており、その動向が注目されます。

そして、セット論と言っても良いくらいですが、長時間労働を規制する法案(労働基準法の改正案)も、野党共同で提出されました。
保育園の問題は、間違いなく働き方の問題につながります。これは労基法だけではなく、企業側の対応も求められる話ですが、子どもが増えていくように物事を進めなければ、この国に将来はありません。その意味では、最大の経済政策でもあります。

国、都、区と各レベルで、人口減少を食い止めるために出来ることは全てやっていく姿勢が問われると思います。