自然体験学習のバラバラ感

西崎つばさの活動

午前中は、中野区役所へ。昭島の内山真吾市議が主催する「野外教育議連」の第3回の勉強会に出席してきました。

前回は中座をしてしまったのですが、その後、短いスパンで捉えてアクションを起こそうという話になっていたらしく、具体的には、質問などを通じて各自治体の取組状況を比較する流れになっていました。

今回は、そのための準備についての議論が繰り広げられました。
野外教育の目的や効果は過去のブログでも取り上げてきた所ですが、最大の問題点は、その中身が教育現場に委ねられており、必ずしも上手くいっていない所が多くあるという事だと思います。

学校教育法31条は、小学校に対し、「自然体験学習」を充実させるよう努めることを求めています(中・高についても別の所で記載あり)。また、学習指導要領でも、同趣旨の記載がなされています。

問題はその先です。「自然体験学習」をどのように充実させれば良いのか、統一的な指針のようなものが存在しないために、各教育委員会や現場に任されることになるのです。

結果として、観光して終わりといった例や、旅行会社に丸投げするケースが出てきてしまうのです。もっと言えば、優先度の低いものとして実施しない学校すらあります。

しかし、林間学校などの野外教育は、児童生徒の心身の発達に欠かせないものであり、教科の成績の向上が見られるというデータすら出ています。多忙化の進む先生にこれ以上の負担を強いるのは無理がありますから、外部指導者・専門家を積極的に活用するなどの方法が必要でしょう。

目黒区の自然宿泊体験教室は、比較的充実した取り組みとなっているようですが、やはり学校による差はあるとの事。まずは、全体的な状況を調べるところから始めたいと思います。

午後のご報告は明日にでも。