ねこだすけ

西崎つばさの活動

昨晩になりますが、ブログでもお知らせした地域猫セミナーに参加してきました。IMG_5547

地域猫の概念については以前のブログでご説明した通りですが、今日の講習会は、より実践的にどう地域と共存させていくかを学ぶセミナーでした。顔見知りの役所の方も出席されていました。

まず、猫に関する苦情の9割はフン害ではないかというお話がありました。確かに、いずれ猫が減るとしても、その間に困らされるのでは納得できませんよね。

そこで、植木用のプランターを活用したトイレや、その辺りにある土や砂で簡単にできるトイレの作り方やメンテナンス法の指導がありました。私も実家で猫を飼っていたので分かりますが、一度匂いがついた場所を覚えると、基本的には他所で用を足す事はなくなりますよね。ですので、トイレが作れれば、その問題は相当解消できるとの事でした。

EM菌と呼ばれる、悪臭を除去するアイテム。IMG_5551

公園などでは、下のように土を掘り返して、簡単にトイレを作れるそうです。アスファルトだったら、同色の砂利を使うといった作戦もあります。IMG_5556

しかし、やはり何よりも大事なのは近所への周知・広報です。

町会長や自治会長へ理解を求めたり、捕獲や掃除の実施を人が多く通る朝や夕方にしたり、手術の実施状況やトイレの設置状況などをチラシで説明したり、通りがかった人には積極的に声をかけたり、果ては戸別訪問までしたりと、ボランティアさんのとてつもない努力が地域猫活動を支えているのです。

そして、この周知・広報こそが、行政がもっと関与できる部分ではないかと思っています。

また、行政には地域猫に関するデータが一切ないというのも印象的な話でした。
だからこそ動きづらいという側面もあるため、各地域で活動している方が、活動期間や手術数、近所への周知状況などを書面にして行政に提出する事がNPOから推奨されています。これについても、区がフォーマットを作って、実態把握のために呼びかける事も可能なのではないでしょうか。

そして最後に、団体が幾つかあって連携できていないケースが多いという指摘がありました。目黒区では、各地域が連携するような、まとまった活動は出来ていないと聞きます。
今回のセミナーがそういった動きに発展するかは定かではありませんが、地域を繋ぐという意味で、議員の役割が発揮できるのではないかと、おぼろげながら感じています。

引き続き、このテーマには注目して参ります。