マニ大キックオフin舞鶴

西崎つばさの活動

朝イチで新幹線に飛び乗り、京都府舞鶴市へ。マニフェスト大賞のキックオフイベントとして、昨年のグランプリに輝いた同市の市長の取り組みを学びながら、地方創生時代の議会の役割を考える勉強会が開催されました。

13時から始まる会へ出席するのに、7時半の電車に乗らないといけません。一般的に想像される京都よりも、ずっと遠いですね。

さて、舞鶴市長の取り組み。
多々見市長は、もともと市内の病院の院長をされていた方ですが、各所からの要請を受けて出馬を決意、平成23年に当選し、就任されました。その背景には、市の医療が崩壊してしまうという危機感があったそうです。

舞鶴市は、戦前は軍港、以降も自衛隊の港として重要な役割を果たしてきたのが特徴の一つです。そして、海軍時代の名残から、5万人の街に3病院、1300床もの体制が出来上がり、近隣の自治体からも舞鶴に診てもらいに来ることが当たり前になり、病院もさらに拡大されました。

しかし、平成元年前後あたりから、周辺自治体にも病院が設置されるようになると、患者数が激減していき、それに伴って医者も外へ流出していくという局面になりました。巨額の赤字を出す中で、検討会では4つの公的病院を1つか2つに減らすことが望ましいという答申が出されました。

ただ、病院には病床数の1.5倍の職員がいるとされており、医者は別の場所で働くことができますが、それ以外の職員とは殆どが市民であり、それを放り出すことはできないという悩みも抱えることになりました。

そこで多々見市長の改革。医療機能の選択と集中、分担と連携を進めることで、病院を減らすのではなく、4つの病院があたかも1つの総合病院のような役割を果たすことを目指し、成功しました。

こうすることで、症例が分散せず、優れた医師を確保することも可能になるとの事です。

そして、この考え方は病院に限らず、観光でもまちづくりでも、京都府の北部5市2町が一つの30万人都市であるかのように連携する方策がとられています。今後、ますます必要になる広域連携の重要な視点です。

他にも、行財政改革や人事評価制度の導入、また乳幼児教育への注力など、掲げたマニフェストを自己採点しながら政策サイクルを回しており、それがグランプリ受賞につながったのです。

今日は他にも、大津市議会のミッションロードマップや意思決定条例、福知山市議会の出張委員会や亀岡市議会の子ども議会、京丹後市議会の後払い式政務活動費など、議会改革の事例報告を受けました。中でも大津市議会の意思決定条例については、来月の勉強会で詳しく聞かせて頂く予定ですので、非常に楽しみです。