スーパー公民館

西崎つばさの活動

昼過ぎには東京に戻ってきましたが、昨日の研修報告の続きを。

後半は、「若狭公民館」に移動し、説明を受けてきました。IMG_5434
外見も内装も、いたって普通の公民館です。
ただ、文科省の「公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム」のポンチ絵にある公民館のイラストは、ここがモデルとなっているというエピソードがあるそうです。
文科省ポンチ絵

さて、那覇市には7つの公民館がありますが、うち2つが指定管理となっており、こちらも含まれています。
かつては直営だったものが、公募による民間非常勤館長の採用が始まり、その後に一部業務をNPOに委託するなど、段階的に運営体制が変化していきました。

現在は、そのNPO(地域サポートわかさ)が指定管理者となっていますが、この館長が「素晴らしき変人」でした。

公民館に対するイメージは様々ですが、多くは趣味やサークルの活動の場であったり、町会や自治会の会議の場であったりすると思います。しかし彼は、貧困、格差、少子高齢化といった社会状況の変化に対応すべく、公民館の役割が変わらなければならないという捉え方をしています。

その方法が集約されるのが、「つながりから生まれる好循環」というフレーズです。

例えば、公民館の大画面を使って「WII」で遊ぶという企画を立ち上げ、これまで来なかった人を呼ぼうとしました。公民館合宿を行い、新しいアイデアの出しあいを行いました。一品持ち寄り朝食会を定期的に開き、堅苦しくない交流の場をつくって、そこから「100人でだるまさんが転んだ」というイベントが生まれました。

また、子どもが取材してインターネット番組を配信する「こども放送局」を開始し、そこから子ども国際映画祭に発展し、子どもが審査員となって徹底的に議論する場を作り出しました。

よくある「乳幼児学級」以外に、シングルマザー、特に夜の仕事をしている母親を対象にしたクラスを設置し、それは大ゴケしたそうですが、取り組む中で支援団体と連携し、非婚母子世帯の保育料が寡婦控除みなしとなるのを後押ししました。さらに、この流れが、就学援助やひとり親世帯を対象にした無料英会話教室の開催に繋がりました。

文科省の「中高生を中心とした生活習慣マネジメントサポート事業」について、市内では手を挙げる中学校がなかった中、館長からアプローチして一校の協力を取り付け「土曜朝塾」を実施し、教員志望の大学生のインターンの場としても活用されました。

どれも、「それって公民館の仕事?」と思われるかも知れませんが、地域の核の一つとして機能し、場を提供することで、新しい価値が生み出されている好例ばかりです。

翻って目黒区。本区では「住区」という単位が制度として定められており、それぞれに住区センターがありますから、土壌としては申し分のない状態と言えるでしょう。しかし、それがコミュニティの核となっているかについては、地域それぞれの事情があります。

全て、各住区住民会議を指定管理者として運営されていますから、若狭公民館のように独自の事業を打ち出して、地域の特性を作っていくことも可能だと思います。

常々問題点の指摘されるコミュニティ論ですが、その答えの一つを垣間見たような気がして、非常に有意義な研修でした。