目黒区認可保育園への反対運動

西崎つばさの活動

7月14日の報道を受け、事実確認をしていたためブログ掲載が遅れましたが、目黒区八雲3丁目の国有地に認可保育園を開設する計画について、住民の反対運動が起こっています。

既に計画中止を求める要望書が提出されていますが、報道にもあるように、次のような内容です。
・八雲3丁目には既に3つの認可保育園があり、需要は満たされているので必要ない。
・子どもが多くなり、車の通行が危険になる。
・子どもだけでなく、保護者が騒がしくする懸念がある。

区は4月に続き7月4日と5日に説明会を実施しましたが、資料が不十分との指摘を受け、あらためて説明会を開催します。告知の期間も考慮すると、お盆明けになりそうです。

 
これによって、業者の選定スケジュールに支障が出始めています。

本来は6月中に業者の公募を開始して、年内には決定したい意向でしたが、まだ募集開始のメドは立たず、すでに年度内(来年の3月です)まで後ろ倒しをしました。もし再度の説明会で住民の納得が得られなければ、さらに遅れる可能性もあります。

一方で、国有地を借り受けて保育園を開設する計画ですから、年度を過ぎてしまうと国との合意を違えてしまうことになります。本年4月時点で294名もの待機児童を抱える目黒区にとっては、非常に重大な問題です。

 
着目すべきは、2014年10月に計画(事業者の募集)を告知するチラシを配布した時点では、大きな反対の声は上がっていなかった点です。

その間、何があったかと言えば、平町の保育園の反対運動です。2014年11月の区報を引き金に反対運動が起こり、2015年3月に新聞で報道された事によって、区内外に広く知れ渡りました。確かに平町のケースでは、募集開始まで地元住民に全く説明がなかったため、区に瑕疵があると私も感じています。疑念を払拭できるまで、丁寧な説明が必要でしょう。

しかし今回は、平町の動きを知って反対運動を起こしたというのが自然な見方だと思います。だとすれば、なんと悲しい負の連鎖でしょうか。

 
目黒区のみならず、日本が抱える最大の問題は、周辺国の脅威ではなく人口減少です。それを解決する手段である保育園の整備について、横を見て反対の声を上げるのであれば、無責任極まりない態度です。

批判を受けようとも、私の優先順位は変わりません。情報を発信しつつ、引き続き、事の成り行きを見守りたいと思います。