地域福祉講演会

目黒区の高齢福祉課による、地域福祉講演会に参加してきました。講師は、政府の地域共生社会・地域力強化検討会の座頭を務める、原田正樹先生です。

テーマは「地域共生社会の実現」となっており、社会保障の制度改革の中で新たに理念から政策へと位置づけられた「共生」について学ぶ機会となりました。

日本の最大の課題とも言える人口減少社会ですが、これを食い止めるのも重要である一方、目の前にある超高齢社会にどう対応するかも考えなければなりません。それには、既存の枠組みのように支え手と受け手に分かれるのではなく、地域の全ての方が役割を持ち、支え合うコミュニティを目指す必要があります。介護保険がサービス提供者と利用者に切り分けた=専門職や行政が、支え合いを潰してきたという指摘にはハッとさせられました。

この考え方において、ただ自立できることが目的ではなく、社会的なつながりを築いていくことが重要になります。相互実現的自立、つまり他者との関係があってこそ自立があるという事です。誰の手を借りなくても暮らせるだけでは、問題解決にはならないという考え方ですね。今日のお話では、「自立とは依存先を増やすこと」という言葉を引き合いに、私が重要視している「受援力」にも言及がありました。

さて、社会福祉法等の改正と関連し、自治体は地域との協働による包括支援体制を目指すことになります。むしろコミュニティが崩壊してきた現代において、どう共生社会を構築していくのか。大変かつ複雑な課題ですが、一歩ずつ進めていくしかありません。