初の補正予算審査

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委員会3日目。今日は各会計の補正予算の審査でした。当初予算では予算特別委員会が組まれますが、補正は企画総務委員会で1日きりの審査ですので、大がかりかつ詰め込みで行われる事になります。

議事はこちらです。
また、補正予算の資料はこちらです。

一般会計の補正予算に限定して説明しますが、今回は歳入と歳出それぞれに29億3100万余りの増額を行うものでした。上の資料の抜粋ですが、こちらのペーパーが最も分かりやすいかと思います。

歳入については、区民税や繰越金、先日も出てきた財調交付金など当初予算からの誤差を埋める性格の項目の他、保育所の増設等によって国や都から交付される金額が含まれています。また、財政調整基金を8億4800万円余り取り崩した事もポイントの一つでしょう。

歳出の方は、保育所や学童クラブの増設といった事業、公共施設などの定期報告に関する建築基準法の改正に対応するもの、碑文谷公園の安全対策経費、目黒シティランの追加費用など、様々なものが盛り込まれています。

特に問題の事業がある訳でもないのですが、せっかくの機会ですので、総括質疑として以下の質問をしました。

1.保育の制度について
この春、ようやく国が保活の実態調査を行いましたが、基礎自治体である区は親御さんの実情は痛いほど分かっているはずです。その上で、今の保育の仕組みそのものについての見解を伺いました。これは、今後の議論の土台にさせて頂きたいと思います。

2.行革について
社会構造的に歳出が膨らんでいくのは仕方がない面がありますが、今後の財政を考えると、どこかを削らなければならない時がやって来ます。先日の報告でも、平成27年度の行革の取り組みによる財源確保額は、約1000億の財政規模に対し約6000万円です。今後、導入が見込まれる行政評価制度なども活用しながら、事業の優先順位をつけていかなければならないことを確認させて頂きました。

3.基金について
今回の補正では、財政ルールに基いて財政調整基金と施設整備基金に追加の積み立てを行っています。質問の要点は2つで、財調基金の残高は十分なのかという事、施設整備基金の取り崩しをどう考えるかという事です。
中でも施設整備基金については第1定例会でも質問したばかりなのですが、今後10年間、1年あたりの区有施設更新経費が100億円近くかかるという試算が出ています。その後、必要な経費は下がっていく見込みですので、世代間の負担の公平性を考えたときに、基金の取り崩しや、場合によっては起債も検討が必要というのが私の考えです。

また、各事業については、碑文谷公園の安全対策経費と学芸大学駅西口の屋内型喫煙所について質問をさせて頂きました。予算書の読み方を間違え、学大の公衆トイレ改修経費を1億3千万円と発言してしまうミスも発生しましたが(実際は7千万円)、それはさておき、喫煙所の狭さが少し気にかかっています。現在でも西口の屋外喫煙所で多くの方がタバコを吸っていますが、とても全員を収容できるとは思えないのです。係員をつけるなどの対策は考えているそうですが、モメ事にならないか心配です。

10時から始まった委員会は19時過ぎにようやく終了し、各会計とも原案どおり可決すべきものと議決されました。その後、大至急地元に戻り、消防団の操法訓練に行ってきました。

さすがにドタバタです。