条例を作ろう!

西崎つばさの活動

今日は、「東京若手議員の会」の新体制で初めてとなる研修会が開催されました。テーマは議員提案条例の制定についてです。

先日のブログでも触れましたが、横浜市会の議員提案の政策条例についての調査報告を私が担当することになり、朝方まで資料を作成しておりました。事務局長として初の研修会運営にも追われる中、非常にタフなデビュー戦となりましたが、無事に乗り切って一安心です。
熱弁を振るう様子。(笑)img_7055

さて、横浜の議員提案条例は、マニフェスト大賞のグランプリ受賞経験もあり、超先進的と言えますが、注目すべき点は2つあると思います。

1つは、よこはま自民党が条例マニフェストを策定、配布して、実際に条例制定をしてきたという点です。一般的には、政策の期限や数値目標を入れ込むマニフェストというパターンもありますが、地方自治体の二元代表制において、議会が執行機関ではない以上、その達成は非常に難しいという現実があります。一方で、条例制定に関しては市長提案でも議員提案でも同じ土俵で審査されますから、施策レベルでの話に比べ、実現しやすいと言えます。よこはま自民党は、実際にそれを達成したという事です。

もう1つは、自民党に影響を受けたかどうかは定かではありませんが、公明党や民主党(当時)からも議員提案の条例が出され、成立させられたという点です。まさに善政競争によって、市を良くしようとする議員の集合体としての議会が出来上がったと言えます。一地方議員として、本当に羨ましく思います。

そして、忘れてならないのは、条例の制定は政策実現のための手段の一つに過ぎないということです。課題解決のアプローチは様々ありますが、条例で解決できるという判断がなされて初めて、それをツールとして用いるのです。私は改革志向が強いと思っていますが、手段と目的を混同してはいけないと、常に自らに言い聞かせなければなりません。

研修の後段には、条例づくりワークショップを行いました。PTとコラボする観点から、児童虐待防止に関する条例案についてグループ毎に話し合い、作成し、発表しました。前例のない試みでしたので、企画の段階ではどうなることかと心配もしていましたが、少なくとも私のグループでは活発な議論があり、未来志向の条文が作られ、成功したと思っています。

各チームに共通するのは、予防という観点が非常に強い点だと思います。このあたりに、議員ならではの特徴、議員提案条例の可能性があるのかも知れません。

各地域の議会で議員提案の条例を成立させるのには、いまだ考えられないくらい高いハードルがあると思いますが、今年度の東京ブロックの大方針が議員立法ですので、引き続き勉強させて頂き、実現に向けて努力していきたいと思います。