選挙管理委員バトル

西崎つばさの活動

年明けまで行われない国会と異なり、目黒区議会は開会中ではありますが、ここ数日は事務処理日とされ、会議は開かれていません。
その間は何をしていたの?というと、明日の本会議で選出が予定されている選挙管理委員について、各会派で調整が行われていました。(正確には、今も進行中です。)

現在の情勢やおぞましい駆け引きをブログに記すことは出来ませんが、ここでは選管委員の問題点について言及したいと思います。

選挙管理委員会は行政委員会の一つで、形式上は目黒区行政から一定程度独立した形をとっています。その名の通り、選挙を管理するための委員会ですが、問題は勤務実態と報酬の関係です。

常設の選管事務局と違い、選管委員は非常勤であり、月に数回行われる会議への出席が主な仕事ですが、目黒区も含めた多くの自治体で、報酬が月額制となっているのです。目黒区ではヒラの委員で22万円超、委員長では28万円超となっています。これは常軌を逸した厚遇と言えるのではないでしょうか。

その結果、どういう事が起きているか。議員OBの再就職先(しかも勤務実態も乏しい)となり、ポストを巡っての争奪戦が始まります。現職議員は、自分がいつか退いた時のためにも、長老の元議員のために奮闘するのです。しかし、そのおいしい報酬の原資はもちろん税金です。

この問題を解決する手段は実にシンプルで、報酬を日当制にすれば良いだけの話です。勤務実態、会議などへの出席状況に則した報酬となれば、納税者の目から見ても納得でしょう。実際に、地方自治法では「勤務日数に応じてこれを支給する」と定められているのですが、目黒区が「条例で特別の定めをし」ているのです。

手段はシンプルでも、この悪循環を断ち切るのは容易ではありません。しかし一方で、自ら律して決めれば簡単に済む話です。こういった背景の中で、どの会派がどういう人間を推薦してくるのか、ぜひご注目頂きたいと思います。

少なくとも民主党目黒区議団は、区議OBを推薦したりしませんし、個人的には報酬の日当化を提言していきたいと思います。