2番員要領

待機~

待機

・待機線上に一列横隊の隊形で「整列休め」の姿勢で待機する。

※ 整列は、かかとを待機線に合わせる。
※「整列休め」の姿勢は、左手の手背部をバンドの位置につけ、右手の4指を軽くにぎり、親指を交差させ、目は前方を直視し、身体を動かさない。

集合

・指の「集まれ」の号令で基本の姿勢をとる。
・手を腰にとり、かけ足で左足から第1歩目を踏み出し、隊の中央がポンプの中央になるように2歩半又は3歩で集合位置に入り、手を下ろした後、②を基準に自発的整とんをする。
・整とんが完了したならば、基本の姿勢をとる。

※ 自発的整とんは、①は基本の姿勢のまま頭のみ②の方向に向け、②は右肘を側方に張り、顔は前方を直視し③④は右肘を側方に張り、顔は②の方向に向ける。
※ 整とんが完了したと判断したならば、各隊員は顔を正面に向けるとともに右手を下ろし基本の姿勢をとる。

点呼

・指の「番号」の号令で①から順次、番号を呼唱する。各隊員の呼唱は、声量・タイミング等斉一を期す。

開始報告

基本の姿勢で待機する。

想定付与

基本の姿勢で指の想定を受ける。

定位部署

・右に小角度の方向変換をし、かけ足で支柱に相対して、基本の姿勢で停止する。支柱操作の際は③と斉一を期す。
・①の「よし」の合図で、折り膝に準じた姿勢で支柱を上げ、「よし」と合図する。
・左手をポンプ部、右手をホース棚部にあて、右足を踏み出し、前方を直視し、搬送姿勢をとる。燃料タンク、吸管、支柱等には手をかけない。

操作開始~

操作の開始、吸管伸長まで

・①の「よし」の合図で③④と連携を取りながら、折り膝に準じた姿勢で支柱を下ろし、「よし」と合図する。
・ただちに台車右側の吸管止め金(1〜3箇所)をはずして、吸管を両手で腰部に保持し、①の「よし」の合図で①③④と協力して、台車左側に一直線になるように伸長する。
・④の「よし」の合図で吸管を結合に便利な位置に搬送し(前足から前進)、④の「よし」の合図で吸管を置く。

※ 吸口の真後ろに一直線になるように置く。

ホース延長~放水開始

第1ホースの展張要領

・吸管を地上に置いた後、ストレーナー側を向いた姿勢で立ち上がり、台車側に向きを変え、かけ足でホース積載位置に正対していたり(開脚)、第1ホースを展張に便利な位置に下ろし、ホースバンドを解く。
・右手でおす金具を下方から保持し、右足でめす金具付近を確実に押え、左手をホースに添え、展張する際、火点方向を確認する。
・左足を踏み出して、右手でホースを転がすように展張し、おす金具近くを折って搬送に便利な位置に置き、右足をホースから離して火点側を向いて立ち上がり、後方に向きを変える。

余裕ホースの取り方

・両手でめす金具を腹部に保持後、放口側に向きを変えながら右手でめす金具、左手でホースを持ち、概ね2メートルの余裕ホースを取り、両手で放口に結合する。結合後、両手で引いて確認する。

第2ホースの搬送及び第1ホースの延長要領

・ホース積載位置にいたり、第2ホースのめす金具が上になるように左肩上に担ぎ、めす金具を左手で押えて確実に保持する。
火点側に向きを変えながら右足を後ろに引いて折り膝の姿勢又は折り膝に準じた姿勢で、第1ホースのおす金具を右手で持ち、腰部に付ける。金具が火点方向を向くように搬送する。
・かけ足でホースを延長し、第2結合位置にいたり、第1ホースのおす金具を置き、第2ホースのめす金具を上から右手で、反対側を左手で持って左肩から下ろして、横に寝かせてホースバンドを解く。

第2ホース展張要領

・右手でおす金具を下方から保持し、右足でめす金具付近を確実に押え、左手はホースに添え、展張する際、火点方向を確認する。
・左足を踏み出して、右手でホースを転がすように展張し、おす金具近くを折って搬送に便利な位置に置く。

第2結合部の結合要領

立ち上がりながら右足をホースから離しホースに正対後、右足で第1ホースのおす金具が立つように押える。
・両手で第2ホースのめす金具を持ち、第1ホースのおす金具に結合し、両手で引いて確認する。
・結合後、右足をホースから離すと同時に、立ち上がりながら、火点側に向きを変える。

第2ホースの延長及び第3結合の結合要領

・折り膝の姿勢又は折り膝に準じた姿勢で、おす金具を右手で持って腰部に付け、立ち上がり、かけ足で展張ホース左側に沿って延長する。
・第3結合位置にいたり、折り膝の姿勢又は折り膝に準じた姿勢で、おす金具を置く。
立ち上がりながらホースに正対後、右足で第2ホースのおす金具が立つように押える。
・両手で第3ホースのめす金具を持ち、第2ホースのおす金具に結合し、両手で引いて確認する。
・結合後、ホースを押えている右足を左足に引き付けながら火点側に向きを変え、基本の姿勢をとる。
※ 基本の姿勢をとる位置は、かかとが第3結合部より火点側とする。

伝令要領

・①の「放水始め」を復唱して、回れ右をして台車方向に向きを変え、足を引き付けずにかけ足でホースラインに沿って走り、台車引き手横部前、概ね10メートルの位置から右手を真上に上げ、「放水始め」の伝達を開始し、④の「放水始め」の復唱及び右手を下ろしたのを確認し、台車引き手横部手前2メートルの位置で停止し右手を下ろす。

※ ④が基本の姿勢をとっていない場合は、基本の姿勢をとった時点から伝達を開始する。

・回れ右をして、火点方向に向きを変え、足を引き付けずにかけ足で延長されたホースラインに沿って走る。なお、放水圧力に影響のある屈曲部等があれば修正する。
・①の反対側1歩後方にいたり、両手でホースを保持し、「伝達終り」と合図して注水の補助にあたる。

※ 伝達経路において、ホースをまたぐ箇所は、筒先側、ポンプ側いずれでもよいが1回とし、発進後3歩以内又は停止する3歩以内とする。

付加操法

伝達要領

・①の「ホース1本増加」の復唱に「よし」と合図して、両手をホースから離し、台車方向に向きを変える。
・かけ足でホースラインに沿って走り、台車の引き手横部前、概ね10メートルの位置から右手を横水平に上げ「ホース1本増加」の伝達を開始する。
・台車引き手横部手前2メートルの位置に基本の姿勢で停止し、左足を踏み出す。

増加ホースの受領及び搬送要領

・④からホースを左肩に受け取り、左手でめす金具を押さえて確実に保持し、火点側に向きを変える。
・かけ足でホースラインに沿って前進し、第3結合部付近にいたり、結合しやすい位置にホースを下ろす。

増加ホース展張要領

・右手でおす金具を下方から保持し、右足でめす金具付近を確実に押さえ、左手はホースに添えて、火点方向を確認後、左足を踏み出して、右手でホースを転がすように展張する。
・おす金具を①が筒先を結合しやすい位置に置き、右足をホースから離す。

増加ホースの結合要領

右足からホースをまたいで、左回りで台車方向に向きを変え、折り膝又は折り膝に準じた姿勢で、両手でめす金具を持つ。
・左構えで③と相対し、腹部で結合し、両手で引いて確認する。

注水補助要領

・結合後、「よし」と合図し、火点方向に向きを変え、かけ足でホースラインに沿って、①の反対側1歩後方の位置にいたり、両手でホースを持って注水補助にあたる。

放水中止~

放水中止

・①の「放水止め」の復唱で「よし」と合図して、両手をホースから離し、台車方向に向きを変える。
足を引き付けずにかけ足でホースラインに沿って走り、台車引き手横部前2メートルの位置で④に正対して停止し、基本の姿勢をとり、右手を横水平に上げ、「放水止め」と伝達する。
・④が「放水止め」と復唱して右手を下ろした後に右手を下ろし、回れ右をして、足を引き付けずにかけ足でホースラインに沿って前進し、①の反対側1歩後方の位置に戻り、基本の姿勢で「伝達終り」と合図する。

※ 伝達経路において、ホースをまたぐ箇所は、筒先側、ポンプ側いずれでもよいが1回とし、発進後3歩以内又は停止する3歩以内とする。

収納

・指の「おさめ」の号令で、ポンプ方向に向きを変えホースラインに沿って集合位置に移動し、基本の姿勢で停止する。
・服装を点検(視認)し、乱れている場合は修正を行う。

点検報告

・集合位置上に②を基準に自発的整とんをし、指の「点検報告」の号令で、①から順次、指に正対し、基本の姿勢で「2番員異常なし」と報告し、指の「よし」の呼唱後、正面に復する。

終了報告

・指の終了報告中は、基本の姿勢で待機する。

解散

・指の「わかれ」の号令により、一斉に指に正対し、挙手注目の敬礼を行い、指が答礼をして右手を下ろしたら、各隊員は手を下ろして旧位に復し、基本の姿勢をとる。

統一事項

共通

1 操法開始直前での点検は、積載器具等の確認及び手直し程度とする。

2 待機線につくまでの動作は審査の対象外であるが、規律を重視し、速やかに実施する。

3 ホースの担ぎ方は、めす金具が上になるように左肩に乗せ、めす金具に指2本を入れて搬送する。

2番員

1 「放水始め」の合図

ポンプ引き手横部手前10メートルの位置(かけ足中)から伝達することができる。ただし、4番員が基本の姿勢をとっていない場合は、基本の姿勢をとった時点から伝達できる。

2 収納操作

指揮者の「おさめ」の号令でポンプ方向に向きを変え、ホースラインに沿い集合位置まで移動する。

3 身体・服装点検

集合位置に移動したら実施する。

4 解散・退場

「わかれ」を実施し、速やかに退場する。

審査統一事項

共通事項

1 減点対象の行動等が審査表の項目にない場合は、その前後の欄で減点する。

2 待機線につく直前までの動作は、審査の対象外であるが、遅延行為は減点する。

3 機械器具については操法開始前に確認し、不備が認められた場合は是正させるものとし是正された場合は、減点しない。

4 服装については、待機線集合時に審査し、点検報告前に服装点検後の服装を再度審査する。

5 Tシャツ、手袋はチームで色等が統一されていれば減点しない。

6 ゼッケンの端末及び筒先の背負い紐は1箇所であればテープ留めしても良い。

7 2歩以上歩いた場合は減点する。(2番員のホース修正時及び4番員の収納時の余裕ホース伸張時は除く。)

8 号令、想定及び報告は、間違い(言い直しを含める)や忘れた場合は2点、不明瞭、声が小さい場合は1点減点する。

9 整列要領は、隊の中心(2番員と3番員の中心)を可搬ポンプの中央とズレがないかを確認する。(左右にズレたら2番員の減点とする。)

10 「支柱操作時期・要領」の減点には、操作時に折り膝に準じた姿勢を取らなかった場合も含む。

11 「吸管搬送要領」の減点には、搬送時の身体の向き不適も含む。

12 結合確認を確実に行った場合は、放口・ホース・筒先の各結合部からの漏水は減点しない。

13 放水開始時、1番員がふらついた場合は、4番員の操作するポンプ計器が適正圧力であったとしても、1番員と4番員を安全管理の項目でも減点する。

14 減点基準

⑴ 1点:基本動作及び、操作等が不明瞭である場合

⑵ 2点:基本動作及び、操作等に誤りがあった場合又は、実施しなかった場合

2番員

1 「ホース展張要領・状況」では、展張の方法に誤りがある場合、二重巻きホースが完全に延びなかった場合、真っ直ぐ延びなかった場合等に減点する。

2 「ホース延長要領」では、ホースが完全に延びなかった場合、結合部を引きずった場合等に減点する。

3 「結合要領」では、確実性、節度及び器具愛護等について審査する。

4 「放水はじめ」の伝達は、4番員が火点側を向き、基本の姿勢をとっている場合に限り、ポンプ引き手横部手前10メートルから右手を上げて伝達を開始してもよいが、10メートルよりも手前で伝達した場合は減点する。なお、4番員が基本の姿勢をとっていない場合に伝達した場合は減点する。

5 ホースの修正は、ホースが折れている場合等で、修正が必要であるにもかかわらず行わなかった場合に減点する。ホースライン及び余裕ホースの形状を整えるための修正は不要である。なお、ホースの修正に伴う歩行は減点しない。