あっぱれ品川区議会

西崎つばさの活動

今日は、手塚さんと目黒駅での夕方駅頭を終えた後、大井町駅前にあるきゅりあんで、品川区議会初の議会報告会に潜入してきました。FullSizeRender
本来は後方でそっと見学しておこうと思ったのですが、知り合いの区議に促され、品川区民の参加者の方々と同じテーブルへ付き、文字通り「潜入」となりました。ただ、「武蔵小山に住んでいる西崎です」と、なんら違和感のない自己紹介となりました。(笑)

かつての品川区議会は、目黒と変わらない旧態依然とした議会だったそうですが、ここ数年、議会改革の動きが急速に進んでいます。議員全員が、情報発信・住民参加・議会機能強化の3つの分科会に分かれ、それぞれの角度からの改革に取り組んでいます。その歩みについては、若手議員の会やLM地議連の仲間から色々と聞かされていました。

今日の議会報告会は住民参加分科会の分野に相当するもので、他自治体の動向など、これまでのブログでも何度も取り上げてきたかと思います。実施の決定から半年以上かけて準備してきたとの事で、その大変な苦労が想像できます。

民進党の先輩議員によると、みんな大して動員をかけていないとの事ですが、会場には150名近くの参加者が集っていました。実際に私のテーブルでも、チラシやポスターを見て来たという人が多かったです。IMG_5593↑開始前です。この後もどんどん人が増えていきました。

さて、実際の運営ですが、他議会の例に漏れず、受付から会場案内、司会進行まで、全て区議会議員が行っていました。
最初の挨拶などが終わった後、各委員長から議案審査などの報告がありました。口頭だけでなく、スライドを用いての説明で、委員会で出された質疑や答弁も紹介されました。IMG_5631

休憩となり、質問カードを回収する間に議会紹介ムービーが流され、再開後は委員長から質問への回答。時間の都合で答えきれない分は、後日サイトなどで公表するとの事です。

そして後半は、テーブル毎に議員が2名ずつ配置されての意見交換会。アイスブレイクとして、品川区に関するクイズが出されました。IMG_5653
意見交換のテーマは、「議会だよりについて」と「議員や議会への要望」でした。私も、議論を活発化させる狙いで、極めて一般的な意見を出させて頂きました(^_^;)

どうしても、「プロ市民」的な方や、議会マニアのような方、自説を強く主張する方が出てくるのは避けられません。ここは議員のファシリテーション力が試される所です。ただ、「相手の意見を否定しない」などのワークショップの基本ルールは、もう少し強調された方が良かったように感じます。

最後は、各テーブルで出された意見を担当議員がピックアップして紹介。アンケートを記入して閉会となりました。

全体の感想としては、本当に素晴らしい報告会だったと思います。一点だけ、行政と議会の役割を明確化できていなかったために、Q&Aが行政に対する質問のようになってしまったのが気にかかりますが、議員が昔ながらの考え方を捨て去って、より区民の方に近づこうとする努力がありありと見えました。あっぱれ!だと思います。

実は、いま品川区議会が取り組んでいる一連の改革がセットで達成できて、やっと標準装備です。議会改革論の趨勢は、これをどう活用していくかという点にシフトし始めています。とは言え、ここに辿り着くまでが大変なのです。目黒区議会は、標準装備を目指そうという議論すらスタートしていないのですから、いかに時代遅れなのかが分かります。

お隣りの品川で始まったのだから、目黒に火がついてもおかしくありません。「誰かがやるだろう」と待っているのではなく、どう動かしていくのか、引き続き考え実践していきたいと思います。